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海外FXとは?国内FXとの違いをメリット・デメリットで徹底比較

近年、多くの日本人が利用している海外FXですが、海外FXに興味はあっても、「国内FXと何が違うの?」と疑問を感じている方も少なくないのではないでしょうか?

為替取引という点ではどちらも同じFXではありますが、海外FXは国内FXとは取引条件やサービス内容で大きく異なります。

そこで、この記事では海外FXと国内FXの違いをメリット・デメリットで比較しながら、海外FXの実態を明らかにしていきます。

海外FXと聞くと二の足を踏んでしまいそうですが、イメージだけで敬遠するにはもったいない利点があります。

これからFXを始める方はもちろん、すでに国内FXの経験がある方にとっても、海外FXについて理解することで有利なトレードをするための選択肢を増やすことができます。

おすすめの業者も合わせて紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事はこんな方におすすめ
  • これからFXでトレードを始めようとしている方
  • 国内FXを利用しているけど海外FXに興味がある方
  • 海外FXの経験はあるけどもっと深く知りたい方

目次

海外FXの主な特徴

海外FXとは、日本国外に本社のある業者を利用してFXトレードを行うことを指します。

日本国外といえどもほとんどの業者が日本語のサポートに対応していますので、言葉の壁を感じることなく取引をすることができます。

そして、その最大の特徴は何といってもハイレバレッジ取引ができることと、追証が発生しないことにあります。

国内FXでは金融庁の規制によりレバレッジが最大25倍に制限されていますが、海外FXでは上限がないため100倍以上のハイレバレッジによる取引が主流となっています。

また、海外FXは口座残高がマイナスになってもゼロにリセットするゼロカットシステムを導入しているので、追証が発生する心配もありません。

ハイレバレッジによる取引を行ったとしても、追証による借金のリスクがないのは海外FXの大きな魅力の一つですね。

海外FXと国内FXの違い

海外FXの主な特徴を簡単に説明しましたが、国内FXとの全般的な違いについては比較表を参照してください。

これらの違いをもとに、海外FXと国内FXそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

項目 海外FX 国内FX
最大レバレッジ  ◎ 100倍以上 ☓ 25倍
ゼロカットシステム ◎ あり ☓ なし
追証 ◎ なし ☓ あり
注文方式 ◎ ほとんどがNDD方式 ☓ 全業者がDD方式
取引の透明性 ◎ 高い ☓ 低い
取引プラットフォーム ◎ MT4/MT5 ☓ 一部を除き各社独自開発
ボーナス ◎ 各種ボーナスあり ☓ 入金ボーナスなし
取引リスク ◎ 低い ☓ 高い
スプレッド ☓ 広い ◎ 狭い
取引手数料 △ 口座によってあり ◎ なし
ロスカット水準 ◎ 0~20% ☓ 50~100%
取引の禁止事項 ◎ 少ない ☓ 多い
安全性 △ 低い業者と高い業者混在 ◎ 国内金融庁登録で高い
税金(税率) ☓ 15~55%(累進課税) ◎ 20.315%(申告分離課税)
入出金方法 銀行振込(国内・海外)
クレジットカード
オンラインウォレット
その他

銀行振込
クイック入金

出金拒否 △ 一部業者にあり ◎ なし
ロスカット狩り ◎ なし ☓ あり

海外FXのメリット7選

ハイレバレッジ取引ができて資金効率がよい

海外FXの一番のメリットは、ハイレバレッジ取引ができることです。

国内FXでは金融庁の規制によりレバレッジが最大25倍までと定められています。

一方、海外FXは金融庁の管轄下になく規制の対象外となっているため、500倍や888倍といった桁違いのレバレッジを適用した取引が可能となっています。

  888倍 500倍 25倍 1pipsあたりの値
1,000通貨 12円 21.5円 430円 10円
10,000通貨 120円 215円 4,300円 100円
100,000通貨 1,200円 2,150円 43,000円 1,000円

上の表は、海外FXのレバレッジ888倍と500倍、国内FXのレバレッジ25倍の例です。

レバレッジの倍率が高ければ、取引ごとの必要証拠金は少なくてすみます。

また、よくハイレバレッジは危険といわれますが、FXの1pipsあたりの値はレバレッジの倍率には関係ありません。

レバレッジが何倍であろうが、100,000通貨のポジションを保有している場合は、1pips動くと1,000円単位で損益が動き、10,000通貨の場合は100円単位で動くのです。

つまり、レバレッジの倍率が高いと危険なのではなく、自己資金量に対して1取引あたりの取引通貨量が大きいと危険になるということがお分かりいただけると思います。

要するにレバレッジ倍率が高くても、取引量を安全な数量に抑えれば、危険を回避することができ、しかも少額の自己資金による効率のよい取引ができるのです。

いわばレバレッジ倍率が高い環境は、取引量でリスクをコントロールしやすく資金量が少ない人にもチャンスがあるといえます。

ゼロカットシステム導入で追証が発生しない

海外FXでは、ほぼすべての業者がゼロカットシステムを導入しています。

ゼロカットシステムとは、急激な価格変動によって強制ロスカットが間に合わずに口座残高がマイナスになってしまった場合でも、業者側がマイナス分を負担してゼロにリセットしてくれる制度です。

これにより、証拠金以上の損失を負うことがないため、追証(借金)が発生することはありません。

追証とは?
追証(おいしょう)とは追加保証金の略称で 、預けている証拠金以上の損失が出た場合に、業者から追加で証拠金の入金を要求されることをいいます。

経験がある方もいるかもしれませんが、フラッシュクラッシュが起きると短時間に大暴落や大暴騰をし、口座残高が一瞬でマイナスになることがあります。

ストップロスを設定しているにもかかわらず、大きく滑ってから約定されてしまうためどうすることもできません。

海外FXの場合、翌日口座を見てみると残高はあっさりとゼロに戻されていますので、前日のマイナス残高は借金にはなりません。

このゼロカットシステムは、海外FX業者独自のサービスですので、海外FXのもつ大きな強みといえます。

なお、口座残高がマイナスのうちに入金してしまうとゼロカットが無効になるので、残高がゼロに戻されるのを待ってから入金しましょう。

NDD方式で透明性の高い取引ができる

ほとんどの海外FX業者は、注文方式にNDD方式を採用しています。

NDD方式とはノーディーリングデスク(No Dealing Desk)の略で、顧客からの注文を業者のスプレッドを瞬時に上乗せして、そのままインターバンク市場に流す方式のことです。

注文の約定にディーラーが介入することがないため、インターバンク市場と直結した透明性の高い取引を行うことができます。

インターバンク市場とは?
インターバンク市場とは、銀行や証券会社などの金融機関のみが参加して為替取引を行う市場のことです。
FX業者は、インターバンク市場と一般投資家との間を仲介する役割を担っています。

NDD方式では、基本的に手数料(スプレッド)のみがFX業者の儲けになるため、顧客の損益とFX業者の損益が直接関係しないフェアな取引環境となっています。

逆に、ディーラーが介入するDD方式では、いわゆるロスカット狩りなどによる損失が発生することがあります。

世界標準の取引プラットフォームを利用できる

現在、FXは世界中で取引が行われており、多い日には1日あたり5兆ドルもの資金が動くといわれています。

そんな巨大なFX市場で、世界中のトレーダーが利用している世界標準の取引プラットフォームがMetaTrader(MT4・MT5)です。

MetaTraderは、テクニカル分析に必要な各種描画ツールをはじめインジケーターがデフォルトで充実しているのが特徴で、慣れるとかなり精度の高い分析ができます。

ほぼすべての業者で、このMetaTraderが利用できるのも海外FXの魅力です。

また、MetaTraderではユーザーによって大きなコミュニティーが作られており、世界中のプログラマーから自動売買ツールやインジケーターを数多く無料または有料で提供してもらえます。

コピートレードにも使える

MetaTraderのもう一つの特徴は、優秀なトレーダーのトレードを自分の口座の取引にコピーして全く同じ取引をすることができます。

仕組みとしては、コミュニティーに登録しているトレーダーが実際に行うトレードが、データとして自分のMetaTraderに送られてきます。

そして、自動売買のように自動で同じトレードを、自分のMetaTrader上で行わせることができるというものです。

取引経験がなくて自信がない、忙しくてトレードができないという方は、プロまたは専業トレーダーのコピートレードを検討してみてもよいかもしれません。

彼らの過去のトレード成績が公開されているので、興味のある方は選びやすいでしょう。

海外FXはボーナスが充実している

海外FXではボーナスに力を入れている業者が多く、様々なボーナスが充実していることも大きなメリットです。

海外FXのボーナスには、大きく分けると以下の3種類があります。

海外FXのボーナス一覧
  1. 口座開設ボーナス
  2. 入金ボーナス
  3. キャッシュバックボーナス

このうち、特に入金ボーナスについては、入金した自己資金に応じて一定割合のボーナスを受け取ることができるお得な制度となっています。

たとえば、100%入金ボーナスであれば、10万円を入金すると同額の10万円がボーナスとして付与されるため、20万円を証拠金として取引をすることができます。

この仕組みは、クッション機能付きボーナスと呼ばれています。

クッション機能とは?
クッション機能とは、ボーナスが証拠金の役割を果たすことを意味します。
つまり、入金ボーナスにクッション機能が付いているということは、入金額とボーナスの両方を証拠金として利用できることになります。

これにより、自己資金が枯渇したとしても残っているボーナスだけで取引を継続でき、利益が出れば口座残高に加算されます。

なお、ボーナスは取引にしか使えず出金できない場合がほとんどですが、ボーナスを使って獲得した利益は出金することが可能です。

ロスカット水準が低くトレーダーに有利

ポジションを保有しているときに、相場が逆方向に動いてしまうと証拠金維持率が下がっていきます。

そして、証拠金維持率がある水準に達すると、強制的にロスカットが発動される仕組みになっています。

この仕組みは、国内外問わずFX業者なら必ず導入しています。

しかし、この水準が高いとトレーダーの意図に反してロスカットされてしまうこととなり、思わぬ損失を招くことが多いのです。

海外FX業者のロスカット水準は0%~20%程度である場合が多く、トレーダーの意図に反することはほとんどありません。

ロスカット水準が低ければ、含み損を抱えても損失の確定が遅くなり、口座残高ギリギリまでポジションを持つことができます。

取引手法に関する禁止事項が少ない

一般的にFX業者は禁止事項を設けており、これに抵触するとペナルティが課されます。

海外FXの業者では、スキャルピング禁止、自動売買の使用禁止または指定したものしか使えないという取引手法に関する禁止事項は、一部を除いて少ない傾向にあります。

スキャルピングとは?
スキャルピングとは、数秒~数分という短時間での売買を何度も繰り返し、少額の利益を積み上げていくトレード手法のことです。

また、ゼロカットシステムを導入しているにもかかわらず、両建て取引の禁止、特定の値動きを狙った取引まで禁止していない業者も数多くあります。

もし禁止事項が多いと、たとえ悪意がなくても、つい引っかかってしまい口座が凍結されてしまう恐れがあるので、禁止事項は少ない業者を選ぶ方が安全といえます。

海外FXのデメリット4選

一般向け口座ではスプレッドが広い

海外FXの口座タイプは、用途に合わせて複数用意されています。

口座タイプは大きく分けると、一般向け口座(スタンダード口座など)と中上級者向け口座(ECN口座など)の2種類があります。

この中で、特に一般向け口座はスプレッドが広いのが特徴で、国内FXと比べると取引コストが割高といえます。

NDD方式を採用している海外FX業者では、収益源となるスプレッドはどうしても広めになってしまいます。

具体的には通貨ペアにもよりますが、国内FXと比べると2倍~5倍近くの差です。

ただ、国内FXにはない入金ボーナスがあることを勘案すると、実質2倍程度の差に落ち着く場合も多いです。

向いているトレードスタイル
スプレッドの広さは、短期取引を繰り返すスキャルピングやデイトレードには不利ですが、取引回数が少なく利幅を狙ったスイングトレードであれば、利益が大きい分コストを吸収しやすくなります。

なお、中上級者向け口座はスプレッドは狭いのですが、取引手数料を顧客から徴収するため、トータルで見るとこちらも取引コストは高くなります。

資産を守る信託保全が義務化されていない

信託保全とは、FX業者が顧客から預かった資産を自社で管理せず、信託銀行に委託して保全する制度のことです。

これにより、万が一FX業者が破綻したとしても、預けている資産は無事に返還されます。

私たち投資家にとっては心強いシステムですが、海外FXでは信託保全を導入している業者はほとんどないのが現状です。

国内FXでは法律で義務化されている信託保全も、日本の法律が適用されない海外FXでは必須ではないからです。

とはいえ、大部分の海外FX業者では、信託保全に代わる保証制度を整えているため、「信託保全を導入していない=即危険」というわけではありません。

保証の内容には違いがありますが、主にその業者が取得している国の金融ライセンスに則ったものとなっています。

審査が厳しい金融ライセンスを取得している業者ほど、投資家保護の面において高い信頼性があります。

総合課税の適用で所得が多いほど税率が上がる

海外FXで得た利益には、総合課税という課税方式が適用されます。

総合課税とは、海外FXの所得のみならず、給与などの他の所得を合計して税額を計算する制度です。

また、所得税については累進税率となっているため、所得額に応じて下の表のように税率が変動します。

所得額 所得税率 控除額 住民税
195万円以下 5% 0円 10%
195万円超~330万円以下 10% 9万7,500円 10%
330万円超~695万円以下 20% 42万7,500円 10%
695万円超~900万円以下 23% 63万6,000円 10%
900万円超~1,800万円以下 33% 153万6,000円 10%
1,800万円超~4,000万円以下 40% 279万6,000円 10%
4,000万円超 45% 479万6,000円 10%

ご覧のとおり、所得額が増加するごとに累進して税率も増加していきます。

税率は最高で45%になり、住民税の10%と合わせると最大で55%の税金が発生する可能性があります。

※厳密には復興特別所得税として2.1%も加算されます。

このように、稼げば稼ぐほど税率が高くなるため、いくら稼いでも税率が一律20.315%の国内FXと比べると、税負担は大きなものとなってしまいます。

もちろん、FXを含めた所得額が少なければ税率も低くなるため、必ずしも海外FXが不利とならないケースもあります。

一部の業者で出金拒否されたという評判がある

海外FXには、一部の業者で出金拒否されたという評判があります。

現在、日本人向けにサービスを提供している海外FX業者は60社程度ですが、残念ながらこの中には評判が悪い業者が存在します。

特に、以下のように出金拒否の評判がある業者には注意が必要です。

そういえば、最近FX Beyondから数百万円出金したんだけれど、ここはツイッターでも出金拒否騒ぎがあったし、何より以前登録したW.L.Limited(大規模出金拒否で有名)のアカウントに何故かFX Beyondのアイコンが付いていて、出金が完了するまでは気が気じゃなかった。

引用元: Twittter @KoichiTakizawa

このFX Beyondについて調べてみると、パナマ共和国(AVISO)の金融当局に登録されていました。

パナマ共和国は、国立銀行はあるものの自国で通貨発行権を持たない国であり、南米で比較的金融が発達している国とはいえ、金融ライセンスの信頼性が高いとはいえません。

出金拒否報告が多発している詐欺FX業者のAtlas(アトラス)が顧客のお金を返さずに業務を終了するとアトラスの社員から連絡がありました。
https://www.atforex-markets.com/

混乱が予想されるためまだ告知していないようです。このような場合いち早く出金手続きをしたほうがいいでしょうか?

引用元: Yahoo!知恵袋

AtlasForex(アトラスフォレックス)という、海外FX民の間では超がつくほど有名な詐欺業者(出金された人を探すのが困難なレベル)があるんだけど、いまだに普通に営業してて「入金ボーナスのお知らせ」メールが来る。オンカジと違い、海外FXは詐欺業者がやりたい放題なんだとよくわかる。

引用元: Twitter @jikken_shitsu

このAtlasForexは、かなり危険な業者と見るべきでしょう。

金融ライセンスを取得していても、このように被害に遭われている方がいると、ライセンスをはく奪される可能性もあります。

国内FXのメリット3選

スプレッドが狭く取引手数料も無料

国内FXのスプレッドは世界的に見ても最も狭い水準にあります。

スプレッドは業者や口座タイプによって異なりますが、特にドル円(USD/JPY)は0.2~0.4pips程度という狭さです。

海外FXのドル円は1.0~2.0pips程度ですから、どれだけ狭いかが分かります。

スプレッドの広さはそのまま取引コストになるので、狭い方がトレーダーにとって有利であるといえます。

また、スプレッドが狭い上に、海外FXにあるような取引手数料も無料ですから、取引コストはかなり安く抑えることができます。

全業者で信託保全を導入し資産を保証している

信託保全については海外FXの項目で解説しましたが、国内FXでは金融商品取引法に基づき、全業者で信託保全の導入が義務付けられています。

これにより、万が一業者が破綻してしまった場合でも、受益者代理人を通じて預けている資産が全額返還されることになります。

海外FXでは信託保全がない、あるいは一部の資産しか保証されない場合も多いですが、国内FXであれば安心して資産を預けることができます。

申告分離課税の適用で所得が多い場合は有利

国内FXで得た利益には、申告分離課税という課税方式が適用されます。

申告分離課税とは、国内FXの所得を給与などの他の所得と分けて、単独で税額を計算する制度です。

申告分離課税の税率は、所得税・住民税・復興税(復興特別所得税)がセットで20.315%に固定されています。

所得税 住民税 復興税 合計
15% 5% 0.315% 20.315%

つまり、利益の金額に関係なく税率は一律20.315%で変わらないことになります。

したがって、所得が多い場合であれば、最高税率が55%の海外FXと比べると、税金面で大きく有利になります。

国内FXのデメリット8選

最大レバレッジが25倍で資金効率がよくない

国内FXのデメリットにまずあげられるのは、最大レバレッジが25倍という問題です。

なぜこれが問題なのかを、分かりやすいように最大レバレッジが1,000倍の海外FXと比較してみましょう。

レバレッジ 1万通貨あたり証拠金
25倍(国内FX) 48,000円
1,000倍(海外FX) 1,200円

1ドル120円のドル円(USD/JPY)を1万通貨取引すると仮定した場合、国内FXでは48,000円の証拠金が必要になるのに対して、海外FXではわずか1,200円の証拠金ですみます。

つまり、最大レバレッジが低いと、取引ごとに多くの証拠金が必要となり、大きなポジションを取るためには多額の自己資金を投じなければなりません。

このように、国内FXは資金効率の面で分が悪く、海外FXとは歴然とした差があります。

ゼロカットシステム未導入で追証が発生する

国内FXではゼロカットシステムを導入していないため、顧客側に追証(借金)が発生するリスクがあります。

実際、数年に一度起きているフラッシュクラッシュ直後には、破産する方が数多く出現しています。

そもそも、なぜ国内FX業者はゼロカットシステムを導入していないのか?その答えは、以下の法律にありました。

金融取引法第三十八条の二 金融商品取引業者等は、その行う投資助言・代理業又は投資運用業に関して、次に掲げる行為をしてはならない。
一 投資顧問契約、投資一任契約若しくは第二条第八項第十二号イに掲げる契約の締結又は解約に関し、偽計を用い、又は暴行若しくは脅迫をする行為
二 顧客を勧誘するに際し、顧客に対して、損失の全部又は一部を補てんする旨を約束する行為

出典: 金融商品取引法

ゼロカットシステムは、口座残高がマイナスになったときにゼロに戻すわけですから、「損失の全部又は一部を補てんする旨を約束する行為」に抵触することになるため、国内FX業者はゼロカットシステムを導入できないというわけです。

それでは、ゼロカットシステムが導入されていない環境では、どのような事態になるのかを見てみましょう。

ゼロカットシステムが導入されていないと?

上の画像は、スイスフランショック発生前後のユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)の日足チャートです。

日本時間の2015年1月15日(木)18:30〜18:45の15分間の間に4,000pipsもの大暴落を記録し、同時にスイスフラン/円(CHF/JPY)も3,870pipsの大暴騰を記録しました。

このとき、EUR/CHFの売りポジション、CHF/JPYの買いポジションを保有していたトレーダーは少数派で、ほとんどのトレーダーはその逆のポジションを保有していました。

というのも、スイス中銀は過去3年間、為替介入によりユーロに対してスイスフラン高になることを1.2のレートで防衛してきました。

しかしこの日、突然にして今後は為替介入を行わないと発表したその瞬間、フラッシュクラッシュが発生しました。

これにより、たとえば100万通貨のユーロ買いポジションを保有していたトレーダーは、ストップロスを設定していたにもかかわらず、最大4,000万円の損失を出したことになります。

結果として、国内FXでトレードしていた多くの方は、口座残高がゼロで終わらずマイナスとなり追証を負うことになりました。

このように、FXでゼロカットシステムが導入されていない環境がどれほど危険かお分かりいただけると思います。

DD方式で取引の透明性に欠ける

取引環境における国内FX最大の特徴の一つが、注文方式がDD方式であることです。

DD方式とはディーリングデスク(Dealing Desk)の略で、顧客の注文に業者のディーラーが常に介入する方式のことです。

いわば顧客とディーラー間での相対取引であり、顧客から受けた注文はインターバンク市場を通す前に、いったん業者内ですべて決済されます。

その後、顧客の注文通りに価格が動くと予想する注文はインターバンク市場に流しますが、注文とは反対に価格が動くと予想する注文は流しません(注文を呑む)。

注文を呑むとは?
顧客からの注文を受けているにもかかわらず、インターバンク市場には取り次がず、業者内で処理することを呑むといいます。
インターバンク市場を介さないため、顧客が負けると損失がそのまま業者の利益になりますが、逆に顧客が勝つと利益が業者の損失になります。

このように、DD方式ではディーラーの裁量で取引をコントロールできるため、取引の透明性は極めて低いと言わざるを得ません。

また、顧客が損をすれば業者が儲かるという図式から、表面上の為替レートを操作することにより、トレーダーが負けやすい状況に誘導される可能性もあります。

実際、インターバンク市場での相場と違う動きをする瞬間が、頻繁に発生しています。

取引プラットフォームは一部を除き自社製のみ

国内FXでは一部の業者を除き、MT4・MT5の取引プラットフォームには対応しておらず、以下のように各社で独自に開発したツールを提供しています。

国内FX業者のチャートソフトは、テクニカル分析をするための描画ツールやインジケーターが揃っており、よくできているものもあります。

しかし、本当に重要なのは機能性ではなく信頼性なのです。

そもそも、国内FX業者はDD方式で運営されているため、顧客の損失が業者の利益になるわけですから、利害関係にある業者が開発したツールを完全に信頼できるでしょうか?

そう考えると、国内FX業者が独自開発のツールを採用しているのは、自社で都合よく操作しやすいように設計されているからとみるのが自然でしょう。

逆に、世界標準で普及している取引プラットフォームであるMT4・MT5を利用することは、信頼性が確保されているといえます。

海外FXにある入金ボーナスがない

国内FXには、海外FXにある入金ボーナスがありません。

入金ボーナスは、口座への入金額に対して一定の割合でボーナスが付与されるというもので、条件が良ければ自己資金を2倍にできます。

入金するだけでトレードに使える自己資金が2倍にもなるわけですから、非常にお得なボーナスといえます。

入金ボーナスがあれば、たとえば口座残高が枯渇した場合であっても、入金した金額と同額を証拠金(クレジット)として使用して取引を継続することができます。

逆に、入金ボーナスがなければ、取引を継続する機会損失につながり、万が一の事態が発生すると市場から退場することになりかねません。

ちなみに、国内FXでは口座開設ボーナスやキャッシュバックボーナスはありますが、取引ノルマが設定されている場合がほとんどです。

ロスカット水準が高く強制ロスカットされやすい

強制的にロスカットされる証拠金維持率の水準のことを、ロスカット水準と呼びます。

国内FX業者のロスカット水準は高く、一般的には50%~100%程度となっています。

  国内FX業者 海外FX業者
ロスカット水準 50%~100%程度 0%~20%程度

この水準は特にスイングトレードでロスカット幅を広くとらざるを得ない場合には、強制ロスカットされやすくなります。

ロスカット水準が高いことは必ずしも悪いことばかりではないのですが、トレーダーの意図に反して自動的にロスカットされるケースではメリットとはいえません。

意図に反するということはコントロールしづらく、ロスコストにつながるからです。

ほとんどの業者がスキャルピングを禁止している

ほとんどの国内FX業者では、スキャルピングを事実上禁止しています。

スキャルピングを禁止している業者では、スキャルピングという文言は規約で明示していませんが、「短時間での注文を繰り返し行う行為」などと表現して禁止しています

特に、以下の取引を行う場合は規約違反となり、口座が凍結される恐れがあります。

規約違反になりやすい取引
  • 大量ロットでのスキャルピング
  • 自動売買を用いたスキャルピング

スキャルピングを禁止する理由としては、DD方式で運営する国内FX業者では、短時間で大量の注文を受けると人為的な処理が追い付かず、損失を被るリスクが高まるからです。

ロスカット狩りの評判が多数ある

国内FXには、ロスカット狩りの評判が多数あります。

ロスカット狩り(ストップ狩り)とは、FX業者が意図的に為替レートを操作して、トレーダーのストップロス注文を約定させ、強制的に損切りさせる行為のことです。

左が外為どっとコム
右がDMM FX
ヒゲのつき方をみてると、おそらく外為の方が反応が良い分、ロスカット狩りに遭遇しやすくなる気がする。
昔は長いヒゲだけ出現とか、長さが酷かった。よくロスカットされた。

引用元: Twitter @Mopinion_net

国内FX業者2社のチャートを見比べて、同じ市場のはずが、ヒゲの長さが違ってくると予測したツイートです。

業者ごとに違いが生じるということは、やはりディーラーによる操作が疑われます。

日経平均株価前場約▼12円安。安値から大きく反発しています。ドル円105.38近辺。ドル安円高。金が昨日暴落し朝方ロスカット狩りがありました。日本時間はロスカット狩りが多いので、逆張りが有効です。

引用元: Twitter @doctorfxpro

こちらは、日本時間はロスカット狩りが多いとの指摘。

変動制のスプレッドを採用している業者がほとんどですが、早朝は広がったスプレッドによってロスカット狩りをされることが多いので、スイングトレードでは注意が必要です。

海外FXと国内FXどちらを選ぶべき?

これまで見てきた通り、海外FXと国内FXではその特徴やメリット・デメリットが大きく異なります。

それでは、海外FXと国内FXどちらを選ぶべきなのでしょうか?

それを考えるにあたって、両者を見比べてみると、海外FXの方がメリットが多く、国内FXの方がデメリットが多いということが分かると思います。

とりわけ、海外FXのハイレバレッジ取引が可能であるというメリットには大きな優位性があります。

そもそもFX取引の魅力とは何でしょうか?それは、やはり少ない資金から大きなリターンが狙えるレバレッジ取引にあるでしょう。

それにもかかわらず、国内FXのようにレバレッジが規制されていては、本末転倒ではないでしょうか?

さらに、ゼロカットシステムで追証の心配がなく、お得なボーナスが充実しているなど、トレードをする上で海外FXの方が有利な要素が揃っていることは間違いありません。

当サイトとしては、少額資金からでもハイレバレッジ取引を駆使し、適切な取引量で利益を積み上げることができる海外FXがおすすめです。

ただ、税金面においては、利益が大きい場合は海外FXの方が不利という点はあります。

しかし、そのデメリットを差し置いても、まずは海外FXのもつ数多くのメリットを享受することを優先すべきだと思います。

メリットの恩恵にあずかることにより、国内FXよりも大きく稼ぐことができ、税引き後の利益が多くなるケースも考えられます。

ただ、もちろん何を重視するのかという個人の考え方によりますので、自分にはどちらの方が合っているのかよく比較して選択するようにしてください。

海外FXを選ぶならこの業者

海外FXを選ぶのであれば、真っ先におすすめしたいのがXMTrading(通称:XM)です。

XMは世界中でサービスを展開している最大手の海外FX業者で、日本人からの人気も高く最も多くのトレーダーから利用されています。

1,000倍という業界トップレベルのレバレッジに加え、手厚いボーナスが充実しているので、少額の資金からでも大きな利益を得ることが可能です。

XMのスペックについては、以下の表を参照してください。

ライセンス セーシェル金融庁
口座タイプ マイクロ口座、スタンダード口座、Zero口座
レバレッジ 最大1,000倍
ボーナス 口座開設ボーナス3,000円、100%+20%入金ボーナス、ロイヤルティプログラム
平均スプレッド 1.6pips(USD/JPY)
注文方式 NDD方式
約定力 全注文の99.35%が1秒以内に約定
ロスカット水準 20%
追証 なし(ゼロカットシステム導入)
取引ツール MT4/MT5
通貨ペア数 57通貨ペア
入出金方法 銀行送金/クレジットカード/bitwallet/STICPAY/BXONE
サポート 24時間日本語対応

スプレッドは狭くはないですが、レバレッジの高さとボーナスの豊富さ、24時間対応の日本語サポートなど、全体的にバランスが取れている総合力No.1の業者だと思います。

今なら口座を開設するだけで3,000円のボーナスがもらえますので、ノーリスクでトレードを始めてみてください。

XMの評判を詳しく!
XMの評判については、こちらの記事を参考にしてみてください。XMの評判は?口コミで判明した17の特徴から真実が見えてきた